島田 隼人 牧師

新しく生まれる  :  島田 隼人 牧師

2025年が始まりましたが、いかがお過ごしでしょうか。新たな気持ちで1年をスタートした方もいるのではないでしょうか。
私も2025年はこれに挑戦するぞ!ということをいくつか決めましたが、どこまで続くか心配です。
1年のはじめには、なんとなく何か新しいものに挑戦したくなる方もいるのではないでしょうか。そして、新しい自分、新しく生まれ変わった自分に出会ってみたいと思うのです。

聖書にも 「新しく生まれる」ことについて書かれているところがあります。
新約聖書、ヨハネによる福音書3章において、イエス・キリストはニコデモという男性に出会い、次のように言われました。

イエスは答えて言われた。

 

よくよく言っておく。人は、新たに生まれなければ、神の国を見ることはできない。

新共同訳:ヨハネによる福音書3章3節

ここでイエス・キリストは、まず 「よくよく言っておく。」と言われます。これは、とても大切なことを伝える前に必ず言われる言葉です。そして、その後にこう続けたのです。「人は、新たに生まれなければ、神の国を見ることはできない。」

イエス・キリストは、新たに生まれることによって、神の国を見ることができることを伝えました。
この言葉を聞いたニコデモは戸惑いました。自分は長い間、聖書のこと、そして神の国についての学びを続けているにもかかわらず、新たに生まれていないことに気づいたのです。なぜなら、心に喜びと平安がなかったのです。
全ての人が新しく生まれることができるように、全ての人の心に喜びと平安を与えるためにイエス・キリストは十字架で命を与えてくださいました。新しく生まれるとは、イエス・キリストの愛を自分のものとして受け入れる時に与えられるのです。ニコデモは、イエス・キリストを受け入れ、新しく生まれかわりました。そして、十字架で死なれ、復活されたイエス・キリストに愛を示したのです。

ホーファールト・フリンク 「キリスト哀悼」 (1637)

2025年、嬉しいこともあれば、心が痛むような試練もあるかもしれません。しかし、どのような時にあってもイエス・キリストを通して平安と希望で満たされる1年でありますようにお祈りいたします。

 

これらのことを話したのは、あなたがたが私によって平和を得るためである。あなたがたは世で苦難がある。しかし、勇気を出しなさい。私はすでに世に勝っている

新共同訳:ヨハネによる福音書16章33節