今回は簡単な哲学的な議論をしましょう。私は哲学が大好きです。

残念ながら、大抵の日本人は、神を信じていません。それは、神が存在することが科学的に証明できないからだ、と思っているからです。以前論じたように、私の意見では、神の証明は科学の枠を超えているので、科学的に証明できるはずがないのです。

科学はいつも正しいと信じているでしょうが、実は科学は99.9%仮説に過ぎません。いつ覆されるか分からないのです。ニュートン力学でさえも仮説に過ぎません。いいですか、科学的証明と言っても、間違っているかもしれないのです。

よく考えてみて下さい。神の存在を証明できないことが、神が存在しないことを証明しているかのように考えていませんか。それはとんでもない間違いです。神が存在しないことを証明できない限り、神の存在を否定できないのです。

あなたはこれに論理的に反論できますか。

だから、神が存在するか存在しないか、分からない、というのが正直で良いのです。であれば、神の存在する可能性は十分あります。神を見たことがないから信じないというのであれば、空気は見えないから信じないのですか。それは知性的な態度ではありません。神の不存在が証明されていないのに、神はいない、と断言する人は、非論理的で傲慢そのものです。

よく考えてみて下さい。ある事柄が真実であることをきちんと証明することは実はできないのです。例えば、我々は自分が存在していることですら証明できないのです。でも存在していると感じていることは事実です。「意識」だって存在は証明されていませんが、確かにあるのです。

あなたが自分の理性を信じると言っても、理性が正しいと私の前で証明できますか。申し訳ありませんが、わたしはあなたの理性を信じません。大体理性自体存在することを証明さえもできないのです。

と煙に巻いたところで今日は終わります。