牧師便り

 << 命の神秘 - 遺伝子  |  目次  |  人体の神秘と美 >>
聖書が語る健康メッセージ 医学博士・米国公衆衛生学博士 水上 治
生命力のすさまじさ

常日頃医師として患者さんを診ていて毎日驚くのですが、人間の生命力はすさまじいのです。人間自身はそれに気付いていません。

Biblehealth007転んで膝をすりむいても、勝手に出血は止まり、傷は治り、肉芽が盛り上がり、皮膚に傷は残るとしても、元通りになります。インフルエンザにかかっても、大抵の人は1週間もすれば治ります。

言うまでもなく、我々の体には、自己治癒力があります。生命力と言っても良いでしょう。これこそ神の与えたもうた能力です。我々は病気にかからないよう、かかっても治るように創られています。

生きている我々は意識していませんが、生きるということは、一瞬一瞬我々に生命力が与えられているから可能なのです。生命力が与えられなくなれば、我々は数分もすれば死に至ります。生きているということは、奇跡と言っても言い過ぎではないのです。

肝臓に癌がある人でも、治療が効けば、癌が消え、空洞は出来ずに、全く元通りに肝臓の正常細胞が再生します。肺の癌もしかり、時には骨の癌も消えると、正常の骨組織が再生します。かって再生することがないと言われていた脳細胞でさえ、癌が消えると再生するのをMRI検査で確認して驚いたことがあります。

どんな病気でも、生命力が改善すれば、進行が遅くなり、時に停止し、希には治癒することもあると、私は長年の臨床経験上感じさせられています。

16世紀の外科の開拓者として医学史で語られるアンブロアズ・パレは、「私は包帯し、神様が癒した」と言っていますが、真理だと確信します。彼は患者さんの治癒のために神に祈った人です。

生命力という素晴らしい能力が自然に発生したのでしょうか。むしろ、神が与えたもうた生命力を神と相談しながら強めていく方が、賢明なのではないでしょうか。


 << 命の神秘 - 遺伝子  |  目次  |  人体の神秘と美 >>