牧師便り

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聖書が語る健康メッセージ 医学博士・米国公衆衛生学博士 水上 治
脳はコンピューターに勝る

私自身米国の大学院生皓代に初めてパソコンに出会って以来、コンビューターの駕異的進歩を見てきました。今や携帯電話自体が小型の高性能コンピューターです。超大型コンピューターは我々にはピンと来ない性能を誇り、かつ日進月歩です。

では我々の脳を見てみましょう。1000億と言われる神経細胞(ニューロン)か複雑なネットワークを形成して、高次の機能を維持しています。1個の神経細胞同士はシナプスという部分を介して信号伝達をていまが、シナプスは1個の細胞に数千個から数万個存在します。

脳はコンピューターに勝る「脳がコンビューターよりもすごいのは、1千億個の素子(ニューロン)が、単なるメモリなのではなく、いっせいに計算をしているという点だ。・・・既存のどんなにすごい並列計算機であっても、脳ほどたくさんの素子をつないだものはない。脳は、1千億個の素子が同時に計算をする、超並列計算機なのだ。いわぱ、「1+1」を計算するコンピューターを1千億個もつなげて計算しているようなものだから、1個1個がおそくても、全体としてすさまじい速さになる。・・・どんな計算をしているかというと、要するに、1千億個ニューロンが、すさまじい数の配緑により、からみあった神経回路網を作っていて、同時に壮大な足し算をしているようなものだ。ニューロン同士は、たくさんの配線で他のニューロンにつながっている。ひとつの二ュー囗ンは、ざっと数個から数万個のニューロンからの電気信号をシナプス結合という部分で受け取る」(前野隆司、 脳はなぜ心を作ったのか、203-204頁、筑摩書房、2010)

シナプス結合では、一部は電気信号で、大半は判っている範囲では多数の科学物質による情報伝達が行われ、脳機能が緻密に制御されています。頭を使えば使うほどシナプスが増え、配線をし直し、どんどん頭がよくなります。

脳1平方ミリメートル当たり10万個ものニューロンが存在し、樹状細胞の形、シナプスの溝成、電気生理学的特性の違いなとで、脳内には1000種類ものニューロンかあると考えられています。

どんな巨大なスーパーコンビュー夕ーも一人の人間の脳の機能とは比べものにはなりません。脳はたった1.3キロ程度で、頭蓋骨の中に納まっています。皆さんの脳は超すぐれているのです。

本当にこの脳が自然に出来だのでしょうか。いいえ、全知全能の神様が創られたのです。


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