神は、その独り子をお与えになったほどに、世を愛された。
独り子を信じる者が一人も滅びないで、永遠の命をえるためである。
毎日寒い日が続きます。皆さんいかがお過ごしでしょうか?
35年前の冬、赤城連山の西側にある鍋割山(標高1,332m)に登りました。まだ夜が明ける前、暗い登山道には雪が積もっていました。頂上近くにさしかかった時には東の空は明るくなって美しいグラデーションを描き出しています。頂上付近の木の枝は氷にコーティングされ、足下はパウダースノーで足首まですっかり埋まっていました。
やがて、太陽が眼下に眺める関東平野の向こう側に顔を出し始めると、信じられない光景が目の前に広がりました。樹氷に太陽の光が反射し、周りの雪も目を開けられないほどに眩しくキラキラと輝き出したのです。それはまるで神様の栄光のように、冷たい世界に暖かい光を満たすように思いました。
両手でサラサラの粉雪を手ですくい上げて空に向かって投げてみました。細かい雪の結晶は輝きながら空中に広がっていきます。まるでこの世界に神様の愛が広がってゆくように・・・ そして、これがクリスチャンの使命なのだなって感じたのでした。
神様の造られた世界は、素晴らしく不思議です。
パウダースノーは氷点下10度以下になったときに降り積もった粉雪です。それは雪の結晶の集まりです。水蒸気を含む空気が上空で冷やされると、微細なちりを芯にして固体化していきます。すると氷のつぶ(氷の分子)が生まれます。その小さなつぶは六角形をしています。空気中で水が凍ると最初は六角形になるのです。
この六角形の角のところに、空気中の水蒸気がくっつきます。水素結合を繰り返し、平たく、横に広がっていくわけです。そして、どんどん大きくなっていきます。このとき、結合の角度が120度になることから、六角形の基本構造が生まれるのです。
このようにして、私たちのいる地上に雪が降ってくるころには、あの六角形の雪の結晶になるのです。しかもその雪の結晶には二つとして同じものがありません。つまり、すぐに消えてしまうはかない雪の結晶の一つ一つに、神様は個性を与えられているわけです。
聖書には
神は御自分にかたどって人を創造された。
神にかたどって創造された。
男と女に創造された。
とあります。神様に愛され創造された私たち一人一人に、神様は他には代えることのできない大切な存在として、二つとない個性を与えて下さっているのです。