イエスは言われた。
『フィリポ、こんなに長い間一緒にいるのに、わたしが分かっていないのか。
わたしを見た者は、父を見たのだ。』
現在、世界人口の約三分の一がキリスト教信徒です(注)。そして、このキリスト教がイエス・キリストを人類の救い王として信じる宗教であることは常識といってもさしつかえないと思います。聖書はい主イエス・キリストのことを私たちに知らせる書物です。
聖書の中でイエス・キリストご自身もヨハネによる福音書5章39節に次のように言っておられます。
『あなたがたは、聖書の中に永遠の命があると思って調べているが、
この聖書は、わたしについてあかしをするものである。』
イエス・キリストという名前
「イエス」という名はユダヤによくある普通の名前です。決してめずらしい特別な名前ではありません。そして、それは「神は救いである」という意味です。
また、「キリスト」という名は本来人名ではありません。それは「救い王」を意味する普通名詞で「油注がれたもの」という意味があります。ですから、「イエス・キリスト」とは「救い主イエス」ということになります。このことは、何でもないような気がしますが、実はイエス・キリストが誰なのかということを考えるとき大切な手がかりとなります。
聖書にはイエス・キリストが神であり人であるということが示されていますが、私たちにとって、これはなかなか理解しがたいことでもあります。しかし、イエス・キリストという名前にイエスという普通の人と、単なる人間ではない「救い王」でもあることが示されていることは実に興味深いことです。
次回はイエス・キリストが真の神「救い主」であることをお話したいと思います。
注:2017年現在、キリスト教32.9%、イスラム教23.6%、ヒンズー教13.7%、仏教7% 「JMR調査レポート2018年度」東京基督教大学国際宣教センター日本宣教リサーチ2019年4月発表より