島田 隼人 牧師

いつまで聞いてくれないの?  :  島田 隼人 牧師

旧約聖書にハバクク書という書簡があります。ハバククとは預言者の名前なのですが、この書簡は次のように始まります。

 

主よ、わたしが助けを求めて叫んでいるのに、いつまで、あなたは聞いてくださらないのか。

新共同訳:ハバクク書 1章2節

どうでしょうか?神様に対するハバククの強い気持ちが伝わってきます。ハバククの置かれている状況は、助けが必要な状況であって、何度も神様に助けを求めていることがわかります。

皆さんの中にも、ハバククと同じように、助けが必要な状況にある方もいるかもしれません。しかし、神様は自分の叫びには気づいてくださらず、現状は何も変わらないのです。

ハバククも同じように感じており、神様に叫びました。いつまで、待てば良いのでしょうか!
そんなハバククに対して、神様は次のように答えられます。

 

たとえ、遅くなっても、待っておれ。 それは必ず来る、遅れることはない。

新共同訳:ハバクク書 2章3節

この言葉を聞いて皆さんはどう思いますか?神様は「待ちなさい」という、とてもシンプルな答えをハバククに与えました。

聖書の神様は時に私たちに「待つ」ことを求められます。
今、私たちが経験している悩みや苦しみの意味がわからなくとも、神様は私たちを決して見放されることはないのです。神様が計画してくださっている最高のタイミングで私たちに必要な助けを与えてくださるのです。
神様からのメッセージを聞いたハバククの気持ちは変えられます。ハバクク書3章17節~18節には次のように書いてあります。

 

いちじくの木に花は咲かず ぶどうの枝は実をつけず オリーブは収穫の期待を裏切り 田畑は食物を生ぜず 羊はおりから断たれ 牛舎には牛がいなくなる。 しかし、わたしは主によって喜び わが救いの神のゆえに踊る。

新共同訳:ハバクク書 3章17節~18節

ハバククの状況は、人間的に考えると、絶望の状況です。しかし、それでもハバククは神様が見てくださっているから喜んで踊ると言っているのです。

どのような状況でも、私たちを見守ってくださる、神様に出会ってみませんか。