皆さんは何かから逃げたことはありますでしょうか?
逃げるといっても色々なシチュエーションがあると思います。
例えば、近くの人がゴホゴホとずっと咳をしています。皆さんはどのような気持ちになりますか。「大丈夫かな?」「何か助けられないかな?」と思いますでしょうか。それとも「自分にもうつってしまうかもしれないから、離れたいな」と思うでしょうか。
イエス・キリストがこの地上にいた2000年前、「打撃」、もしくは「神の指」と言われていた病がありました。この病のことを聖書では「重い皮膚病」として書かれています。何か悪いことをしたから、神様から打撃を受けた、神様の指で示されたのだと考えられていたのです。
この病は、皮膚がボロボロになっていき、最終的には腐ってしまうという悲惨な病でした。そして、この病を持った人に触れた人も、汚れてしまうと考えられていたのです。
また、「重い皮膚病」を持った人が人前に出る時には、必ず「汚れた者、汚れた者」と叫びながら歩く必要があったのです。
ある時、この重い皮膚病を持った一人の男性が癒しを求めてイエスさまの方へ歩いてきます。一緒にいたイエスさまの弟子たちは、重い皮膚病の人を見るなり、逃げていきました。自分たちが汚れたくなかったからです。
しかし、イエスさまは一歩も動かず、逃げずにその人を迎え入れます。
新約聖書マルコによる福音書1章41節、42節には次のように書かれています。
イエスが深く憐れんで、手を差し伸べてその人に触れ、「よろしい。清くなれ」と言われると、たちまち重い皮膚病は去り、その人は清くなった。
なんと、イエスさまは、その男性に触れたのです。周りで見ていた弟子たちはびっくりしたと思います。そして、触れられた本人も驚いたかもしれません。
イエスさまにとって、自分が汚れることよりも、重い皮膚病で苦しんでいた男性の癒しの方が大切だったのです。
—————————–
イエスさまの十字架の死も、私たちに命を与えるための愛の決断です。私たちを救うためになら命をも与えてくださる方、絶対に逃げない方、イエス・キリストを知ってみませんか?