人体の神秘と美
60兆の細胞で出来ている体のあらゆる部位を取ってみても、実に精巧にできていることに驚かされます。本当にこれらすべてが自然に出来たのでしょうか。
私たちはものが見えることが当たり前と思っていますが、目の構造を見てみましょう。情報は水晶体から入り、網膜で像を結びます。網膜には1億個以上の光覚細胞があります。網膜で複雑に変換された情報が視神経を通して脳に運ばれ、視覚を統合する分野で処理され、人は情報を得ます。最新のテレビカメラでも、足下にも及ばない精密さとスピードに圧倒されます。しかも多少の破損には自動修復機能があります。
「目を造った方に、見えないとでもいうのか」 詩篇94:9
心臓も肺も、肝臓や腎臓も、食道や胃腸も、子宮・卵巣、精巣も、甲状腺・副腎などの内分泌系も、実に素晴らしく出来ています。人工の脳は永遠に無理です。
人工腎臓はうまく出来ていますが、単なる濾過装置ですから、本物に大きく劣ります。人工心臓もしかりです。人工肝臓は永遠に作成不能でしょう。
股関節はうまく使えば100年以上持つのですが、時に摩耗した場合は、人工股関節に変えます。しかしこれだけ科学が進歩しても、本物より優れた人工股関節を創ることが出来ません。20年もすればまた摩耗して取り替える必要があります。神は本来何と丈夫な股関節を創られたのでしょうか。
そして細胞を拡大してみると実に美しいのです。手元に「美しい人体図鑑―ミクロの目で見る細胞の世界」(ポプラ社)がありますが、1個1この細胞も組織も驚嘆すべき美しさです。
人の肉体も実に美しいのです。男女とも美の極みです。古今美術家達が絵画や彫刻などで人体の美しさを表現してきました。ミケランジェロのダビデ像の美しさ。若かりし頃、ループル美術館で初めて「ミロのビーナス」を見たときの驚きを忘れることが出来ません。
こんな素晴らしいものが本当に自然発生したのでしょうか。神は美の神です。
私はどう考えても、人体が進化によって出来たとは信じられません。それ程人体はすごいのです。