牧師便り

弱いときに強い  :  山口 豊 牧師

皆様はじめまして。許先生に代わり、4月から小金丼教会に赴任いたしました。山口 豊(やまぐち ゆたか)と申します。よろしくお願いいたします。

許先生とは、牧師になるための学びをしていた神学科で、同級生として3年間学びました。異国の地に来て母国語ではない言葉で勉強するのは大変だったと用います。許先生のさわやかな笑顔にいつもいやされていました。

私は、今年の6月で40歳になりますが、牧師となってからはまだ3年目です。いろいろ回り道をしてこの道に入りました。小学校の頃から知っている小金丼教会に来るのは不思議な感じがしますが、神様の導きと思い一生懸命やらせていただきます。

すこし自己紹介をさせていただきました。聖書にも多くの登場人物が自己紹介をしている個所がありますが、その一つが、使徒言行録の22章のパウロです。

パウロは、自分を訴えたユダヤ人に向かった自分がどんな生まれでどのように育ったのかを語ります。パ ウロはタルソでユダヤ人として生まれ、若い時からエルサレムに上り、ガマリエルの門下生として勉強しました。イエスが十字架にかかった後は、増え続けるク リスチャンを捕えては、獄に送っていました。その彼が、ダマスコヘの途上で、復活されたイエス・キリストに出会い人生を変えます。捕まえようとしていたク リスチャンとなり、イエス・キリストを証しする人となりました。

パウロの一生は、一見するとめちゃくちゃです。自分の信念などないように見えます。しかし、ユダヤ人としてキリストに敵対していたときも、イエス・キリストに出会い変えられてからも、彼は一生懸命にする人でした。

 

それゆえ、わたしは弱さ、侮辱、窮乏、迫害、そして行き詰まりの状態にあっても、 キリストのために満足しています。 なぜなら、わたしは弱い時にこそ強いからです。

新約聖書・コリント信徒への手紙二 12章10節(新共同訳)

パウロの働きは、初期のキリスト教会にとってスーパーマンといってもよいくらいの素晴らしい働きをしました。しかし、そのパウロの働きの動機はいつもイエス・キリストにありました。だからこそ、弱い時に強いということができました。

わたしたちも、自分たちの生活、仕事のほかさまざまなことで、落ち込むことがあるかもしれません。そのときにも、弱い時に強くしてくださるイエス・キリストを思い出してみてください。