牧師便り

行きたい場所  :  山口 豊 牧師

私は、小金井に来る前に、天沼(東京都杉並区)、浦和(埼玉県さいたま市)の教会でご奉仕をさせていただきました。もともとは、埼玉県入 間市の出身なので、実家に近い場所にいることができてよかったなと思うことはありました。牧師の仕事は言われた場所に行って働きますから、よくどこか行き たいところはありますかと間かれます。私はその質問には、どこでもかまいませんと答えています。どこでも、牧師としての働きをさせていただくので場所はあ まり関係ないからです。

ニューヨーク
ですが、では今から一カ月お休みを上げるから行きたいところはどこかと言われたら、アメリカのニューヨークと答えます。2000年に訪ねてから、7回ほど訪れました。本当に好きな街です。ほかの町と比べてというほどほかの町に行っていないのですが、どこからどこをとっても大好きなところです。

セブンスデー・アドベンチストのアドベンチストとは、待ち望むというアドベントという言葉から、待ち望んでいる人たちを指します。なにを待ち望んでいるかというと、再びイエス・キリストが来てくださることです。

再び来られた時にどうなるかというと、神様と一緒に過ごすことができるようになるのです。よく天国と言う言葉が使われますが、天国は物理的な場所を示すより、神様と一緒に住む場所のことを示しています。

天国はどういう場所なのか、聖書には

 

彼らの目の涙をことごとくぬぐい取ってくださる。
もはや死はなく、もはや悲しみも嘆きも労苦もない。
最初のものは過ぎ去ったからである。

新約聖書・ヨハネの黙示録21章4節(新共同訳)

とあります。

クリスチャンが天国に行きたいと願うのは、死がなく、苦しみがない「から」というより、神様とともに過ごすことが目的です。

私がニューヨークに行きたいと思うのは、一度行ってみて好きになったからですし、行きたい場所があるからです。天国に行きたいと思うのは、神様とともに過ごしたいと思っているからですし、神様も私たちといっしょに過ごしたいと思っていらっしゃいます。

その時が来ることを待ち望んでいます。