牧師便り

うれしいクリスマス  :  山口 豊 牧師

急に寒くなってきました。ついこの間まで半袖で歩いていたと思ったのに、今は長袖だけではなく、厚い上着を着なくてはならなくなりました。そして、12月に入り町はクリスマス一色になってまいります。

私たちの教会も、多くの方にクリスマス礼拝や、クリスマスコンサートのご案内をしております。いつもは教会の敷居が高いと思っていらっしゃる方々も、クリスマスというと教会に足をお運びいただける機会となっていると思います。

ニュースなどでお聞きおよびだとは思いますが、アメリカではクリスマスを大きな声で言えないのをご存知でしょうか。多民族国家であり、さまざまな宗教を信じる人達に配慮して、小売店などではクリスマスと言えない様になっています。英語のクリスマス(Christmas)は、綴りを見ると分かるようにその中にキリスト(Christ)が含まれており、キリスト教のものであるために、イスラム教や、ユダヤ教をはじめさまざまな宗教の方からすればお祝いする雰囲気ではないでしょう。そのために、クリスマスシーズンとは言わずに、ホリデーシーズンと呼んでいます。

日本を見ておりますと、特にキリスト教の方が多いわけではないのにもかかわらず、どこを見てもクリスマス一色になっています。先にも申したとおり、この季節になりますと、町で讃美歌が聞こえ、普段教会にお見えにならない方も足を運んでくださるので嬉しいものです。

クリスマスのメッセージは、教会に来られた時にくわしくお話しますが、その中心は、イエス・キリストがこの地上にお生まれになったことです。クリスマスに歌われる讃美歌はそのことを喜んでいます。有名なヘンデルのメサイアはそのことを歌っています。その中でも、ハレルヤコーラスはお聞きになったことがあると思います。ハレルヤとは「主をほめたたえよ」という意味で神様をたたえる歌です。イエス・キリストが地球に来てくださったことは、私たちにとって嬉しいことなので、それをしてくださった神様をたたえる歌です。

クリスマスシーズンに皆様と一緒にそのことをお祝いすることができることは私たちにとっても嬉しいことです。クリスマスの飾りを見たり、クリスマスの讃美歌を耳にする時、嬉しい気持ちになってくださると私たちも嬉しいです。