牧師便り

葡萄の木から学ぶ Part1  :  久保 司 牧師

「わたしはぶどうの木、あなたがたはその枝である。
人がわたしにつながっており、わたしもその人につながっていれば、その人は豊かに実を結ぶ。」

ヨハネ15:5

・・接ぎ木・・

葡萄の季節に山梨県の勝沼町に行きますと、町中が甘い香りで満ちあふれています。葡萄棚にたわわに実るぶどうの実は見た目も味も絶品です。

聖書によると、葡萄は古くから栽培されていたようで、オリーブとともに聖書の中に最もひんぱんに登場する植物として知られています。
葡萄農家では、大変立派な葡萄棚がありますが、その太い木は元々小指ほどの細い苗木でした。長い年月大切に育てた木に美味しい実をつけるために接ぎ木をするのですが、当然ながら葡萄の木は健康でしっかりとしたものでなければなりません。この葡萄の木を「台木」として他の葡萄の枝「穂木」を接ぐわけです。なぜ、接ぎ木をするかというと「植物を丈夫にする」「収穫を早める」「病害虫に強く」ためです。キリストは葡萄を育てる事を通して大切な教訓を私たちに教えています。

・接ぎ木:キリストと繋がる事は、キリストという素晴らしい葡萄の「台木」に、私たち罪人という「穂木」が接ぎ木される事です。「穂木」は、罪という病気に冒されており、枝払いされ捨てられるままになっていました。神は枝払いされた枝を穂木とするために、その切り口(心の傷、痛み)をきれいに処置され、台木(キリスト)に切り込み(犠牲)を入れて、そこに接いで下います。しっかりと接がれた穂木は養分を与えられ、生き返り、実を結ぶ事ができます。

 

・・接ぎ木の目的は・・

①丈夫にする:新しい品種は遺伝的に不安定で増殖が難しいと言われています。私たちはキリストの十字架の贖いによって新しく生まれ変わる経験します。しかし、それを維持する事は難しいのです。台木であるキリストに繋がっていることにより良い状態が保たれるのです。

②収穫を早める:自分の努力や知識で良い品性の実を育てるのはそれなりの時間が必要 です。試行錯誤しながら人は人生を歩みますが、それは不確実要素も含みます。キリストと繋がっている人は、人生を有意義に送ることができます。多くの事を気づかされ、教えられ、恵みに恵みが増し加わるからです。実は最短に善い品性を育てることができます。

③病害虫に強くする:病害抵抗性を持つ台木に接ぐ事によって、害虫からの被害を回避す ることができます。害虫やそれがもたらす病気は、サタンであり罪の誘惑と考えられます。キリストに繋がっていると罪の誘惑から守られます。(Part2に続く)