今年もあと2ヶ月足らずとなりました。11月になるとたちまち街はクリスマスの雰囲気に包まれます。
今月と来月、クリスマスの主人公であるイエス・キリストの生涯をお話ししましょう。
無限に広がる広大な宇宙。
多くの星々が規則正しく、一定の軌道を保ちながら秩序正しく運行しています。
そんな宇宙の中にぽっかりと浮かび、生命に満ちる地球。
その中で繰り広げられる様々なドラマ。
水のせせらぎ、緑をまとう樹木。
人の目を楽しませ、華麗に咲く野の草花。
四季の織りなす美しい自然の造形。
そんな自然の中で行われる動物たちの営み。
19世紀の宗教家であり教育者であったエレン・ホワイトは彼女の著書である「キリストへの道」の中にこのように記しています。
「自然が人間ばかりでなく、あらゆる生物の必要と幸福を驚くばかりに満たしていることを考えてごらんなさい。輝かしい日の光、地を潤す雨、また山、丘、海、平原、それらはみな神の愛を物語っています。」
神の愛、それは天から降ってくる雨のごとく、私たちに平等に与えられています。
人は生まれも、育ちも、環境も、それぞれ違うのですが、神は全ての人に、愛を注がれています。その愛を反映させ、私たちに示してくれるものが、人となり地上に来られた神、イエス・キリストです。
初めに、神は天地を創造された。
地は混沌であって、闇が深淵の面にあり、神の霊が水の面を動いていた。
神は言われた。
『 光あれ。』
こうして、光があった。
天地創造がなされました。
この世界を造られたのがイエス・キリストであり、人となってこの地上に来られた神がイエス・キリストであったことを、あなたはご存知でしょうか?
イエス・キリストのたどられた33年半の生涯を眺めてみましょう。
主の天使が夢に現れて言った。
『ダビデの子ヨセフ、恐れず妻マリアを迎え入れなさい。
マリアの胎の子は聖霊によって宿ったのである。
マリアは男の子を産む。
その子をイエスと名付けなさい。
この子は自分の民を罪から救うからである。』
イエス・キリストの誕生には世俗的な素晴らしさなど少しもありませんでした。
彼は、家畜小屋に生まれ、飼い葉桶をゆりかごとなさいましたが、その誕生は光栄あるものとされました。
天使たちは天から降り、羊飼いたちにキリストの誕生を告げ知らせました。それには神の栄光が伴っていました。
東方の博士たちにも、イエス・キリストの誕生が知らされ、星に導かれ、キリストの眠る家畜小屋に訪問し、礼拝しました。