牧師便り

神様に近づきましょう 3  :  久保 司 牧師
 

神に近づきなさい。
そうすれば、神は近づいてくださいます。

新約聖書・ヤコプの手紙4章8節(新共同訳)

明けましておめでとうございます。新しい年が始まりました。皆さんはこの一年をどう過ごそうか、どんな年になるのかと心も新たに一歩を踏み出されたのではないでしょうか。

偉大なキリストの伝道者であった使徒パウロは、かってクリスチャンを先頭に立って迫害をしていた人でした。しかし、イエス・キリストとの出会いによって自らの罪に気づき、心翻じ悔い改め、忠実な神の僕、人の友となりました。彼は信じるべき神様に気づき、見いだすことができたのです。

このような使徒パウロのメッセージがあります。

 

そこで、わたしは主によって強く勧めます。
もはや異邦人と同じように歩んではなりません。
彼らは愚かな考えに従って歩み、知性は暗くなり、彼らの中にある無知とその心のかたくなさのために、神の命から遠く離れています。
そして、無感覚になって放縦な生活をし、あらゆるふしだらな行いにふけってとどまるところを知りません。

新約聖書・エフェソの信徒ヘの手紙4章17節~19節(新共同訳)

ここで言う「異邦人」とは「神を知らない民」と言う意味で、この民の特徴が実に具体的に示されています。

第一に、神様を知らない人々の特徴は「心のむなしさ」にあります。むなしさとは、生きる意義や喜びを失っていることです。自分は無用の存在などと思い、失望していることです。

第二に、神様を知らない人々の特徴は「神の命から遠く離れている」事です。これは神様からの離反を表します。無知と心のかたくなさがそうさせているのです。

第三に、神様を知らない人々の特徴は「道徳的に無感覚」であるということです。平気で嘘をつき、好色と不潔さが習慣となっていて、そこには最後の審判者である神様に対する恐れがありません。
人間は悪いことをすると心のどこかで、絶対的な審判者の存在を恐れ、本能的に身を避けようとします。

しかし、イエス・キリストは、私たちを神様に近づけるために、十字架で、私たちの罪を身代わりに負ってくださり、死なれました。私たちは、このイエス・キリストによってその罪が贖われ、神様に近づくことが赦されることになりました。

自らに罪があることを謙虚に気付き、悔い改めを求める者は、そのありのままの姿でイエス・キリストを通して、神様の愛に包まれるときが来ています。

どうぞ新しい年に、ますます神様に近づくことができますように。