牧師便り

大自然は神様の愛を物語る。  :  久保 司 牧師
 

「天は神の栄光を物語り、大空は御手の業を示す。」

旧約聖書・詩編19編2節(新共同訳)

13年前(2004年)の春、関東地区のパスファインダー・クラブの子どもたち50名と一緒に、高尾山にハイキングに行きました。集合時間より30分前に到着し、みんなが来るのを待っていたのですが、天候もすぐれず私自身も疲れていて、正直な気持ち山に登る気分ではありませんでした。参加した子どもたちの中にも、朝早く起き電車に揺られて来たせいか、高尾山に来るまで既に疲れている者も見うけられました。全員集まった頃に雨が降り始め、そんな状況の中、重い足取りで歩きはじめました。

ふと誰かが、「あっ!夕カオスミレ!」と叫び、その指差す方を見ると、見逃してしまう程の小さなスミレの花が咲いていました。

足を止めてしばらく観察しているうちに、私たちの周りに素晴らしい神様からの贈り物が溢れている事に気がつきました。雨の中を下山して、再び集合場所に戻ってみると、自分も含め参加者全員が出発する前より元気になっていました。

また、その年の夏はパスファインダー・クラブの世界キャンポリー(約3万3千人参加)がアメリカ・ウイスコンシン州で開催され日本から20名が参加しました。キャンポリー終了後、ヨセミテ国立公園(カリフォルニア州)でひとときを過ごしました。氷河によって削り取られてできたというヨセミテバレーの人間の力及ばぬダイナミックな姿、そこには日本では体感する事のできない雄大さと美しさと力強さがあり、圧倒されるほどの驚きと感動を受ける事ができました。高尾山で見た小さなスミレ、アメリカで見た雄大な自然の景色、いずれも深い感動が胸を打ち、それらを通して神様の素晴らしい愛を改めて感じる事ができるようでした。

私たちの周りにある神様の創造された自然に目を止めてみましょう。自分の足下から、仰ぎ見る頭上の大空に至るまで、神様が私を愛して下さっている事が物語られています。悲しみや失望に心痛めているとき、神様は自然を通して慰め癒して下さいます。喜びの中にあるとき、神様は自然を通してそれをいく倍にも増し加えて下さいます。また、自然を通し、神様は幸いなる驚きを私たちに与えて下さいます。

 

自然と聖書は、神の愛をあかししています。
天の父なる神は、生命と知恵と喜びの源であります。
自然の妙に美しいものを見てごらんなさい。
また自然が、人間ばかりでなく、あらゆる生物の必要と幸福を驚くばかり満たしていることを考えてごらんなさい。
・・・それらはみな神の愛を物語っています。

E・G・ホワイト著「キリストヘの道」1ページ(新共同訳)

 

新共同訳:

パスファインダー・クラブ
キリスト教精神に基づき、自然体験学習や奉仕活動などを通じて青少年の知育・徳育・体育の円満な発達を目指しつつ心と体を育成する、セブンスデー・アドベンチスト教団が全世界に約150万人以上の会員をもつ組織です。